こんにちは!
3人の子供を完母で育てたユズ子です。
末っ子が先日急に自然卒乳し、人生で授乳することはもう無いのか~と少し寂しさを感じております。
長きにわたった授乳生活ですが、授乳中って何を食べて良くて何がダメなのか気になりますよね。
そんな授乳中に食べて良いのか悩む食べ物のひとつである生卵について、今回はお送りします。
私自身が子供3人の授乳中にどうしていたかの実例も挙げながら、授乳中に生卵を食べるリスクや安全管理についてお伝えしていきますね。
授乳中に生卵を食べてしまったけど大丈夫なのか?
まず最初に結論から言いますと、授乳中に生卵を食べても基本的には大丈夫です。
きちんと保存されて品質が保たれている卵なら、生で食べても何か問題が起きることはほとんどありません。
ただ保存状態によっては、生で食べる場合のリスクもあります。
その点はまた後で詳しく説明しますが、とりあえず今、生卵を食べてしまって心配している授乳中のママは、焦らなくても大丈夫です。
私も3人の子供の授乳中に卵かけご飯をしょっちゅう食べていましたし、すき焼きも生卵をつけて食べていました。
半生の温泉卵も大好きなのでカレーやうどんにのせてよく食べていたし、半熟の目玉焼きも大好きです。
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ですが合計で約4年間くらいあった授乳期間中に、生卵が原因で何か問題がおきたことはありません。
なので授乳中に生卵を食べてしまったことを過度に心配する必要はありませんが、生卵を食べることにはリスクがあるのも事実です。
そこでこれから、そのリスクについて説明していきますね。
授乳中でも生卵を食べていいけれど・・・
授乳中でも基本的には生卵を食べて大丈夫ですが、生卵によってサルモネラ菌の食中毒を起こすリスクがあるのも事実です。
サルモネラ菌とは動物の腸内にいる細菌で、この菌に汚染されて菌が増殖した食べ物を食べると
・激しい腹痛
・嘔吐
・下痢
・高熱
などの症状が出ます。
潜伏期間は4~72時間で、4~48時間後に食中毒症状が出る事例が多いそうです。
稀ではありますが死亡事例もあり、小さい子供や高齢者や妊婦さんなどは特に注意が必要とされています。
サルモネラ菌は20℃以上の環境でよく増殖し、10℃以下では増殖が抑えられます。
熱に弱い性質があり、中心温度75℃で1分以上の加熱で死滅します。
万が一、授乳中のママがサルモネラ菌による食中毒になったとしても、母乳を介して赤ちゃんへ菌が移ることはありません。
なのでその点は心配しなくて大丈夫です。
ですがサルモネラ菌による食中毒の治療は対症療法が主で、症状は数日から1週間程度続くこともあります。
なのでママが感染すると赤ちゃんのお世話に支障をきたしてしまいますよね。
なのでサルモネラ菌への感染を予防するために、授乳中は生卵を食べない方が良いという考え方もあるわけです。
こうやって書くと生卵を食べるのが恐くなってしまいますね(^^;)
確かに絶対に安全性を確保したい場合は、授乳中の生卵は避けた方がいいのかもしれません。
ですが世界では珍しいとされる生卵を食べる習慣のある日本では、市販されている卵のサルモネラ菌の汚染率は極めて低いそうです。
なので生卵の保存や調理の仕方さえきちんとすれば、生卵からサルモネラ菌に感染する確率はとても低いと言えます。
では次に、生卵によるサルモネラ菌への感染を予防するために気をつけるべきことを見ていきましょう。
生卵からサルモネラ菌へ感染しないためには?
まず市販の卵の賞味期限とは、生で食べても問題が生じない期限とされています。
なので賞味期限内なら、生で食べても大丈夫ということです。
ただこれは、冷蔵保存が前提です。
先ほども書きましたが、サルモネラ菌は10℃以下であればほとんど増殖しません。
なので買ってきた卵は常温に放置せず、すぐに冷蔵庫へ入れましょう。
また賞味期限内であっても、鮮度が良いほうがより安全と言えるでしょう。
また、ひび割れている卵はたとえ賞味期限内であっても、衛生面から考えて生で食べるのは止めておきましょう。
サルモネラ菌による食中毒を予防するには、調理工程も大事です。
サルモネラ菌は卵白と卵黄が混じると増殖しやすくなります。
また10℃以上の環境で増殖し、20℃以上つまり常温の環境ではとても増殖しやすいです。
なので生卵は食べる直前に割って、放置せずすぐに食べるようにしましょう。
これは卵を加熱調理するときも同じで、卵は使う直前に割って、すぐ調理するようにしましょう。
卵を半熟にする程度の加熱だと、サルモネラ菌は死滅しません。
サルモネラ菌を死滅させるには中心温度75℃で1分以上の加熱が必要ですが、これは卵黄も卵白も固くなる程度の加熱です。
なので、調理過程でもサルモネラ菌が増殖しないように気をつけましょう。
また、卵を触った手や生卵が付着した容器や調理器具も、すぐに洗うようにしましょう。
菌の二次汚染を防ぐためです。
以上のことに気をつければ、生卵から食中毒に感染するリスクを過度に心配しなくても大丈夫でしょう。
授乳中に生卵を食べると母乳への影響は?
授乳中に生卵を食べると、母乳へ何か影響が出ないかと心配なママもいるではずです。
だって母乳には、ママが食べたものの成分がいくらかは移行しますもんね。
特に卵は赤ちゃんの食物アレルギーの原因物質の第1位ですから、ママが卵を食べることで赤ちゃんがアレルギーにならないか心配する気持ち分かります。
ですが今現在のところ、授乳中のママが卵や卵を含む食品の摂取を制限することで、赤ちゃんの卵アレルギーが出にくくなるという調査結果はほとんどないそうです。
アレルギーは遺伝や体質による影響が大きく、授乳中のママの食事が影響して発症するものではないとの考え方が主流のようです。
なので生でも加熱した卵でも、赤ちゃんのアレルギー発症を心配してママが卵を食べないようにする必要はないでしょう。
卵を食べる時に注意が必要なのは?
ただし、赤ちゃんが卵アレルギーの場合は注意が必要です。
なぜなら、授乳中のママが卵を食べると、微量ではありますが母乳にアレルギー物質が移行するからです。
ただ、まだ離乳食を始めていない頃では、赤ちゃんが卵アレルギーかどうか分かりませんよね。
母乳に移行するアレルギー物質はごく僅かなので、その母乳を卵アレルギーの赤ちゃんが飲んでも、症状を起こさないかごく軽症のことがほとんどだそうです。
なので赤ちゃんが卵アレルギーと判明していないなら、授乳中に卵を食べることを過度に心配しなくても良いでしょう。
すでに赤ちゃんが卵アレルギーだと判明している場合は、ママが卵を食べて良いのかどうか、かかりつけの医師に相談してくださいね。
授乳中に卵は何個まで食べていいのか
卵は栄養豊富な食材だけど、食べ過ぎは良くないというイメージを持っている人も少なくないでしょう。
「卵は1日に1個まで」という話を聞いたことがあるママも多いはずです。
というのも、卵にはコレステロールが豊富に含まれています。
コレステロールの摂りすぎは動脈硬化の原因になると考えられているので、そこから卵も食べすぎは良くないと言われていたのです。
ですが最近になって、1日に卵を2個以上食べる人とそうでない人の間に、死亡率の差がほとんどないことが分かりました。
そこで2015年に厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準」では、卵は1日に1個という基準は廃止されました。
なので今では、授乳中に限らず誰でも、卵は1日に1個までと制限する必要は無いわけです。
実際に私も授乳中、朝は卵かけご飯を食べて、昼はオムライスを食べて~なんて感じで、1日に卵を数個食べる日もありました。
ですが卵を食べない日ももちろんありますから、週単位や月単位で見ればなんやかんやで適度な卵の摂取量になっていたかなと思います。
なので卵を食べる数を無理に制限する必要はりませんが、だからといって過剰に食べてもいいってわけではありません。
食事は栄養バランスが大切なので、卵も含めて色んな食材をバランス良く摂取するのが理想です。
とくに育児中のママは体が資本なので、栄養バランスの良い食事で体調を整えてくださいね。
まとめ
授乳中のママが生卵を食べるのは大丈夫ですが、食中毒予防には気をつけましょう。
また、授乳中にママが卵を食べることで赤ちゃんがアレルギーを発症することを心配する必要はありません。
ですが赤ちゃんが卵アレルギーだと分かっている場合は、かかりつけ医の指示に従ってくださいね。
注意すべきことには気をつけて、でも過剰に心配することなく、授乳中も好きな食べ物を楽しみましょう。
★その他にも授乳中に食べていいのか悩む食べ物って幾つかありますよね。
こちらの記事ではそんな食材について一覧でまとめていますので、合わせて読んでみてくださいね。
→ 授乳中に食べてはいけないものはあるのか?噂の食材を実際に食べてみて。
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