妊娠中にうなぎ食べちゃったけど大丈夫かな?と心配な妊婦さんへ

妊娠中にうなぎ 妊娠中

こんにちは!

3兄妹を育てているユズ子といいます。

妊娠中はうなぎを食べてはダメなんて話を耳にしますが、それって本当なのでしょうか?

うなぎ好きの妊婦さんにとっては、気になるところですよね。

そこで今日は、妊娠中にうなぎを食べて大丈夫なのかについて、私の実体験も交えながら書いていきます。

スポンサーリンク

妊娠中にうなぎを食べてはダメと言われる理由

妊婦はうなぎを食べない方が良いという話を聞きますが、それはなぜなのでしょうか?

すでに妊娠中なのにうなぎを口にしてしまって、不安を感じている妊婦さんもいるかもしれませんね。

ですが一先ず落ち着いてください。

実は、妊娠中は確かにうなぎの摂取量に気をつけなければいけませんが、アルコールのように絶対ダメというわけではありません。

妊娠中に数回うなぎを食べたくらいなら、それによって赤ちゃんに何か影響が出るということは考えにくいので、安心してくださいね。

私も3回の妊娠中に何度かうなぎ食べたことありますが、赤ちゃんは3人とも元気に健康で生まれてきていますよ。

 

では本題に戻って、妊婦はうなぎを食べ過ぎない方が良いと言われる理由ですが、それはうなぎに含まれるレチノールという栄養素にあります。

このレチノールは妊娠中、特に妊娠初期において、継続的に過剰に摂取すると、赤ちゃんの器官形成に異常を及ぼす可能性が高くなるという研究結果が出ているのです。

で、このレチノールとは一体なんなのかというと、動物性のビタミンAなんです。

ビタミンなので、決して体に悪い物質とかではないんですよ。

ちなみにビタミンAといえばβカロテンという言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが、βカロテンは植物性のビタミンAのことです。

ビタミンAの中にはレチノールとβカロテンという2種類の成分があり、妊娠中はレチノールの摂取量に気をつけなければいけないのです。

ちなみにビタミンAの体への作用は

・皮膚細胞を活性化して健康的な肌を保つ
・視覚や聴覚などの機能を維持する
・鼻やのどの粘膜の細胞に作用して免疫機能を高める

などで、不足すると皮膚や粘膜が弱って免疫力が低下したり、夜盲症になったりします。

このようにビタミンAは体に必要な栄養素であり、取らなさすぎも良くありません。

なので妊娠中は、適正な摂取量を意識するのが一番です。

 

ではその適正なビタミンAの摂取量とはどれくらいなのかについて、見ていきましょう。

内閣府の食品安全委員会が出している資料によると、推奨される1日あたりのビタミンA摂取量は

18~29歳の妊婦:妊娠初期~中期は650μgRE、妊娠後期は730μgRE

30~49歳の妊婦:妊娠初期~中期は700μgRE、妊娠後期は780μgRE

となっています。

また摂取量の上限については、1日あたり2,700μgREとされています。

うなぎのビタミンAの含有量は?

では推奨されるビタミンAの摂取量をうなぎに換算すると、どれくらいなのでしょうか。

100gあたりに含まれるレチノールの量は

●うなぎ(かば焼)… 1,500μgRE
●うなぎの肝…4,400μgRE

となります。

うなぎ一尾がだいたい100g程度なので、うなぎの蒲焼きの場合は一尾の1/3から半分くらいの量で、推奨されるビタミンA摂取量になります。

うな重とかで考えると、かなり寂しい量になってしまいますね(^^;)

つまりそれくらい、うなぎに含まれるレチノール量は多いわけです。

なので妊娠中は、うなぎをあまり食べない方がいいと言われるわけですね。

ただ、だからといって妊娠中にうなぎをちょっと食べすぎたからといって、すぐに何か悪い影響が出るわけではありません。

先ほど説明したビタミンAの過剰摂取が胎児の先天性異常のリスクを高める可能性があるという話ですが、それはビタミンAの摂取上限値を大きく超えた量を毎日続けて摂取した場合のことです。

具体的な数字でいうと、妊娠前3ヶ月から妊娠初期3ヶ月までにビタミンA補給剤で1日あたり3,300μg以上のビタミンAを継続して摂取した場合、奇形発現率の増加が認められたと厚労省が発表しています。

またボストン大学の研究によると、1日当たり4,950μg以上のビタミンAを摂取した妊婦さんと、摂取量が1,650μg以下の妊婦さんを比べた場合、前者の方が3.5倍も赤ちゃんの先天性異常の割合が高くなったそうです。

これをうなぎで換算すると、うなぎの蒲焼き2~3尾を毎日食べ続けることになります。

いくらうなぎ好きの人でも、そんな食事を続ける妊婦さんはいないでしょう。

なので妊娠中に数回うな重やうな丼を食べたくらいなら、過度に心配する必要はないと思いますよ。

スポンサーリンク

その他のビタミンAが豊富な食材

レチノールが豊富に含まれる食材は、うなぎ以外にもあります。

それらの食品100gあたりに含まれるレチノールを紹介すると

● 鶏レバー(生):14,000μgRE
● 豚レバー(生):13,000μgRE
● 牛レバー(生):1,100μgRE
● 鶏卵全卵(ゆで) :130μgRE
● プロセスチーズ :260μgRE
● ぎんだら(生):1,100μgRE
● あなご(生) :500μgRE
● やつめうなぎ(生):8,200μgRE

となります。

この数値を見ると、レバーなどはほんのちょっとで推奨値を超えてしまいそうですね。

ですが先ほど紹介したビタミンAの推奨値は、習慣的な摂取量です。

実際の生活では、ビタミンAを多く摂る日もあれば、少ない日もありますよね。

なので摂取量については週単位くらいで考えて、レバーを食べた週はうなぎを食べないようにするとかして、調整すれば大丈夫ですよ。

レバーは妊娠中に不足しがちな鉄分の補給に効果的なので、摂取量に気をつけながら食事に取り入れていけるといいですね。

妊娠中に野菜のビタミンAは大丈夫なの?

ビタミンAには動物性のレチノールと、植物性のβカロテンの2種類があると最初に説明しました。

妊娠中はビタミンAの過剰摂取がダメなら、βカロテンにも気をつけなければいけないのでは?と疑問に感じますよね。

ですがβカロテンについては、摂取量を気にする必要はありません。

なぜなら植物性のβカロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変わるからです。

なのでβカロテンをたくさん摂取しても、ビタミンAが過剰になることはないのです。

一方レチノールはβカロテンに比べて、体外へ排出されにくいという特徴があります。

こういった理由から、ビタミンAの中でもレチノールの方だけ過剰摂取に気をつけなければいけないわけです。

ちなみにβカロテンは、にんじん、ほうれん草、小松菜、モロヘイヤなどに多く含まれています。

妊娠初期にビタミンAを取りすぎてしまったかも!?

ここで一つ、私が1人目を妊娠中にビタミンAを取りすぎたかもと焦った話を紹介したいと思います。

私は当時、健康維持のために総合ビタミン剤を習慣的に服用していたんですよね。

総合ビタミン剤なので、もちろんビタミンAも含まれています。

ちなみに一般的にサプリメントに含まれるビタミンAはレチノールで、私が服用していたビタミン剤に含まれていたのもレチノールでした。

それを妊娠前はもちろんのこと、妊娠2ヶ月くらいまで飲み続けていたんですよね。

それ以降は吐きづわりがひどくて、ビタミン剤も飲めなくなったんですが・・・。

当時はビタミンAの過剰摂取のリスクを知らなかったので、つわりで飲めなくなるまでは何も気にせず総合ビタミン剤を服用していました。

そしてつわりも落ち着いた妊娠中期頃に、妊娠中はビタミンAを取りすぎると良くないという話を聞いて、慌てて服用していたビタミン剤の成分を確認しました。

ビタミン剤やサプリメントは足りない栄養素を補助するためのものなので、私が服用していたビタミン剤にも、もちろん過剰摂取になるほどのビタミンAは含まれていませんでした。

ただビタミン剤+レチノールを多く含む食品を食べた日も少なからずあったはずなので、「赤ちゃんに何か影響が出たらどうしよう・・・」と、当時の私はけっこう不安を感じていました。

ネットで、サプリメントからのビタミンA摂取には注意が必要なんて情報も目にして、かなり落ち込んだり・・・

なので第一子が無事に誕生してくれたときには、とても安堵しました。

このように妊娠中ビタミンAを比較的しっかり摂取していた私も大丈夫だったので、もし今あなたが妊娠中にうなぎを食べてしまって不安を感じているなら、そこまで心配する必要はないと思いますよ~ということをお伝えしたいと思います。

ただビタミンAを継続的に過剰摂取するとリスクがあることは事実なので、これからは食品やサプリメントからのレチノールの摂取には気をつけてくださいね。

授乳中はうなぎを食べてOK?

妊娠中はうなぎを我慢するけど、出産後は思いっきり食べていいんだよね~と思ったあなたはちょっと待ってください。

実はうなぎは脂肪分が多いことから、乳腺炎になりやすいと言われている食材の一つなんです。

乳腺炎は、乳腺が詰まって胸に激痛がしたり熱が出たりして、なるとけっこう辛いです。

なので出産後の授乳期にうなぎを食べる時は、いきなり食べ過ぎない方がいいかもしれませんね。

ただ乳腺炎になるかどうかは個人差があるので、食べてみて大丈夫なら気にしなくていいでしょう。

私は生クリームやアイスクリームを食べるとすぐに乳腺炎になってしまうタイプでしたが、うなぎは食べても大丈夫でしたよ。

うなぎ自体が母乳を通して赤ちゃんに何か悪い影響を与えるとかはないので、安心してくださいね。

まとめ

うなぎに含まれるレチノールは、妊娠中(特に初期)に過剰摂取を続けると、胎児の先天性異常のリスクを高める可能性があります。

なので妊娠中は、うなぎやレバーなどのレチノールを多く含む食材を食べ過ぎないように気をつけましょう。

★妊娠中はうなぎの他にも、食べていいのか気になる食べ物って色々ありますよね。

妊娠中に食べてOKなのか悩む食べ物についてはコチラにまとめてあるので、良かったら合わせて読んでみてくださいね。

→ 妊娠中に食べていいのか気になる食べ物について実体験をまとめました!

スポンサーリンク
この記事を書いた人
ユズ子

一男二女の母をしているユズ子です。
趣味は読書(主にマンガ)や映画・DVD鑑賞で、基本インドア大好きな性格です。
でも今は、3人の子どものおかげ(?)で全力疾走な毎日を送っております。
このブログでは、そんな私の子育てや日々の生活での実体験や学びを記録しています。

ユズ子をフォローする
妊娠中
ユズ子をフォローする
3きょうだい子育て備忘録

コメント

タイトルとURLをコピーしました