妊娠中はチーズを食べてはダメ?食べてしまったらどうしたらいいの?

妊娠中のチーズ 妊娠中

こんにちは!

長男、長女、次女の3兄妹を育てているユズ子といいます。

私3回の妊娠中において、あまり気にせずチーズって食べてたんですよね。

なので、最近になって妊娠中はチーズはダメという話を聞いて驚いてしまいました(^^;)

子供たちは3人とも無事に生まれてくれたので良かったですが、これを機に妊娠中にチーズを食べるリスクについて知っておくために、いろいろ調べてみました。

なので今日は、妊娠中にはどんなチーズを食べて大丈夫なのかについて書いていきます。

私が妊娠中に実際に食べてしまったチーズ体験談も、合わせてお送りしますね。

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妊娠中はチーズはダメなの?

妊婦さんはチーズを食べてはダメと聞いたことがあるかもしれません。

ですが実は正確に言うと、チーズの種類によって食べて良いチーズと食べない方がよいチーズがあるというのが正しいです。

チーズはカルシウムが豊富な食品です。

妊婦さんにとってカルシウムはしっかり摂取したい栄養素なので、食べて良いチーズなら、むしろ上手に食生活に取り入れた方が良いくらいなのです。

では、食べて良いチーズと避けた方が良いチーズの違いは何なのでしょうか。

それは、製造過程で加熱処理されているかどうかという点です。

一般的にチーズは、プロセスチーズとナチュラルチーズの2種類があります。

その違いは製造方法からきており

ナチュラルチーズ・・・原料となる生乳に乳酸菌や酵素を混ぜて凝固させ、発酵・熟成させてつくる。

プロセスチーズ・・・1~数種類のナチュラルチーズを加熱し混ぜて、型に入れて冷やしてつくる。製造過程に加熱の工程がある。

となっています。

そして加熱されていないチーズにはリステリア菌という菌がいる場合があり、この菌は食中毒を引き起こす原因の一つです。

つまり加熱処理されていないチーズ=ナチュラルチーズを食べると、リステリア菌による食中毒に感染する可能性があるということです。

しかも妊婦さんは一般的な成人よりもリステリア菌に感染しやすいため、厚生労働省からも妊婦さんに向けて積極的な注意喚起がされています。

ではリステリア菌による食中毒とは、どういったものなのでしょうか?

妊婦はチーズを避けた方がいいとされる理由

リステリア菌の感染源として、加熱殺菌されていないチーズ(ナチュラルチーズ)があげられます。

リステリア菌は自然界に広く生息している菌で、コレに感染することによる食中毒をリステリア症といいます。

リステリア症の症状は風邪の様な症状を起こすことが多く、発熱・頭痛・悪寒・嘔吐などの症状を引き起こします。

また重症化すると、意識障害や髄膜炎を引き起こすこともあります。

しかも妊婦さんの場合、一般的な成人より20倍も感染リスクが高くなってしまうそうです。

そして妊婦さんがリステリア症にかかって重症化した場合、致死率も一般的な成人より高くなるそうです。

また妊婦さんがリステリア症になるとお腹の赤ちゃんにも感染する場合があり、流産や早産、死産の原因になったり、出生時の低体重や髄膜炎、水頭症、敗血症、精神・運動障害などを引き起こす可能性があるそうです。

このように、妊婦さんが感染すると重篤な影響が出る可能性があることから、妊娠中はチーズを避けるように言われるわけですね。

ちなみにリステリア症の感染源としては、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介加工品、パテ類などもあります。

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妊娠中にチーズを食べてしまったら?

リステリア症の症状を聞くと、妊娠中にチーズを食べるのが恐くなってしまいそうですね。

今すでにチーズを食べてしまって不安を感じている妊婦さんもいるかもしれませんが、落ち着いてください。

確かにリステリア症は感染すると恐いですが、それほど強い菌ではないため、重症化することは稀です。

実際に日本国内での発生件数は少なく、発症率は100万人あたり0.65人/年程度、年間で200人ほどだそうです。

なのでチーズを食べたからといって、リステリア症になる確率は決して高いわけではないのです。

しかも日本国内で生産されているチーズについては、加熱殺菌が義務づけられています。

先ほどナチュラルチーズは製造過程に加熱処理がないと紹介しましたが、国内で生産されるナチュラルチーズについては、原料となる生乳が加熱殺菌処理されているのです。

リステリア菌は熱に弱いので、中心温度が75℃の状態で1分間以上加熱すれば死んでしまいます。

なので国内産のチーズであれば、ナチュラルチーズであったとしても、リステリア菌に感染するリスクを過度に心配する必要はないのです。

 

ただ海外から輸入されたチーズについては、加熱処理していない原乳で作られた物もあります。

実際にアメリカではリステリア症によって年間で数百人単位の死亡事例が出ているくらいなので、リステリア症を決してあなどってはいけません。

なので妊婦さんは、輸入物のナチュラルチーズは生で食べないように注意してくださいね。

もし妊娠中に輸入物のナチュラルチーズを食べてしまったという場合も、絶対にリステリア菌に感染するというわけではありません。

ですが万が一ということもあるので、妊婦検診などで医師に一言相談しておくと安心ですね。

 

私自身は妊娠中にリステリア症に対して無知で、チーズも普通に食べていました。

思い返せば反省しきりですが、幸いにも食べていたのは国内メーカーのプロセスチーズがほとんどだったなと記憶しています。

ただ外食でパスタやハンバーグを食べる際に、例えばモツァレラチーズの入ったパスタやチェダーチーズののったハンバーグなども食べていました。

これらのチーズはナチュラルチーズに分類される物だし、お店で出された物なので国内産なのか輸入品だったのかは分かりません。

一応少しは加熱されているだろうけど、リステリア菌が死滅する条件ほどの加熱処理がされていたかどうかも分かりません。

結果的にリステリア菌には感染していないものの、今思えば妊娠中はもっと気をつけるべきだったなと反省しています。

なので今まさに妊娠中の方は、国内産もしくはしっかり加熱されていると確認できるチーズ以外は避けた方が無難だし、安心できるかなと思いますよ。

妊娠中のチーズの選び方

では妊娠中でも食べて大丈夫なチーズの選び方を、改めてしっかりと確認していきましょう。

まずしっかり加熱されているチーズは、どれでも大丈夫です。

リステリア菌は、75℃以上で数分間加熱すれば死滅しますからね。

 

次にプロセスチーズ。

これも製造過程で加熱処理がなされているので、基本的に妊娠中も生で食べて大丈夫です。

プロセスチーズかどうかの確認方法は、商品のパッケージを見ればすぐ分かります。

これは我が家にあった粉チーズのパッケージの裏側ですが、種類別というところにプロセスチーズと表記してありますよね。

粉チーズ

こういった表記は法律に基づいて決められているので、どの商品もパッケージを確認すればプロセスチーズかどうか分かるはずです。

なので妊娠中にチーズを生で食べたい場合は、プロセスチーズと表記されているものを選びましょう。

ちなみにスライスチーズや6Pチーズ、ベビーチーズなどはプロセスチーズです。

 

次にナチュラルチーズについては、輸入品を生で食べるのは妊娠中は避けましょう。

日本国内で生産されたナチュラルチーズについては、原乳の段階で加熱殺菌されているので、リステリア菌の感染リスクを過度に心配する必要はありません。

ですが妊娠中は免疫力が低下していることから、万全を期すなら、国内産のナチュラルチーズも生では食べない方が安全です。

ちなみにナチュラルチーズの種類としては

・モツァレラチーズ
・カマンベールチーズ
・チェダーチーズ
・ゴーダチーズ
・リコッタチーズ
・ゴルゴンゾーラチーズ
・ブルーチーズ

など多数あります。

ただ、例えば我が家がよく食べているこの商品なのですが、パッケージにはナチュラルチーズであるチェダーチーズ100%と大きく書かれています。

チェダーチーズ ですがよく見ると小さくプロセスチーズと書かれており、裏側の種類別の欄にもプロセスチーズと書かれています。

プロセスチーズ つまりこれは、チェダーチーズを原料にしたプロセスチーズというわけなんですね。

このように一見ナチュラルチーズかと思いきやプロセスチーズなんて商品もあるので、気になる商品はパッケージをよく確認してみてくださいね。

キリのクリームチーズは妊娠中OK?

キリのクリームチーズは女性からの支持が高いので、妊娠中も食べたいと思う妊婦さんも多いでしょう。

キリを生産しているベル ジャポンのホームページを確認したところ、キリのシリーズは加熱処理を行っているため、妊娠中でも大丈夫と書いてありました。

また同じ会社の商品であるベルキューブも、加熱処理しているため大丈夫とのことです。

私ベルキューブを妊娠中に食べていた記憶があったので、一安心しました(^^;)

フィラデルフィアクリームチーズは妊娠中OK?

続いて、こちらも女性に人気なフィラデルフィアクリームチーズはどうなのでしょうか?

製造している森永乳業のホームページを確認すると

「法令に基づいた条件で殺菌した原料乳を使用して製造しており、また出荷前にも検査を実施しておりますので安心してお召し上がりいただけます。」

とのことでした。

ただ森永乳業の商品の中でも

「要加熱」と記載されている商品のチーズは、加熱調理を前提に設計された商品ですので、必ず加熱してからのお召し上がりをお願いいたします。

とのことでした。

こちらの商品に限らず、パッケージに要加熱と記載されてる商品のチーズは、必ず加熱してから食べてくださいね。

チーズケーキは妊娠中OK?

チーズケーキについては、その種類によって妊娠中も大丈夫かが異なります。

ベイクドチーズケーキやスフレチーズケーキは基本的に高温で加熱してあるので、妊娠中も食べて大丈夫です。

ですがレアチーズケーキはゼラチンで固めて作るので、加熱されていません。

また一般的にレアチーズケーキには、ナチュラルチーズを使用しています。

国内産のナチュラルチーズは過度にリステリア菌を心配する必要はありませんが、例えばお店のレアチーズケーキでは、使われているチーズが輸入品か国内産か分かりませんよね。

なのでレアチーズケーキは、妊娠中は避けた方が無難かと思いますよ。

 

ちなみにティラミスも、妊娠中は避けたほうが良いそうです。

ナチュラルチーズであるマスカルポーネチーズを使用していますし、作る過程で加熱もしないので。

実は私はティラミスが好きで、リステリア菌のリスクも知らずに妊娠中もコンビニやスーパーなどで売っているティラミスのカップを買って、たまに食べていました。

それでもリステリア菌に感染することはなかったですが、万が一リステリア症になると妊婦さんは重篤な影響があるかもしれないので、真似しないでくださいね(^^;)

チーズフォンデュは妊娠中OK?

チーズフォンデュは加熱しているので、妊娠中も食べて大丈夫です。

リステリア菌を死滅させるためもですが、チーズフォンデュに入れている白ワインのアルコールを飛ばすためにも、しっかり加熱してから食べるようにしましょう。

妊娠中にチーズを食べるときの注意点

これまではチーズを食べることによるリステリア症のリスクについて説明してきましたが、他にも注意するべきことがあります。

それは、チーズには塩分が多く含まれ、カロリーも高いということです。

なので食べ過ぎれば、塩分やカロリーの取り過ぎになります。

塩分やカロリーの過剰摂取は妊娠高血圧症候群のリスクを高めるので、妊娠中のチーズの食べ過ぎには気をつけましょう。

 

またチーズには、ビタミンAも比較的多く含まれます。

ビタミンAは妊娠初期に過剰摂取すると胎児の発育に良くない影響が出ることもあるので、その点も注意が必要です。

まとめ

妊娠中は加熱したチーズか、生で食べるならプロセスチーズを選ぶと安心です。

輸入品の非加熱のナチュラルチーズはリステリア菌に感染するリスクがあるので、妊娠中は避けてくださいね。

★妊娠中はチーズの他にも、食べていいのか気になる食べ物って色々ありますよね。

妊娠中に食べてOKなのか悩む食べ物についてはコチラにまとめてあるので、良かったら合わせて読んでみてくださいね。

→ 妊娠中に食べていいのか気になる食べ物について実体験をまとめました!

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この記事を書いた人
ユズ子

一男二女の母をしているユズ子です。
趣味は読書(主にマンガ)や映画・DVD鑑賞で、基本インドア大好きな性格です。
でも今は、3人の子どものおかげ(?)で全力疾走な毎日を送っております。
このブログでは、そんな私の子育てや日々の生活での実体験や学びを記録しています。

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