こんにちは!
3人兄妹の母をしているユズ子です。
今回は、妊婦さんがお寿司やお刺身などの生魚を食べて大丈夫なのか、
また食べる時にはどんなことに注意したら良いのかについてお送りします。
私自身が3回の妊娠中にどうしていたかなどの具体例も織り交ぜて、妊娠中のお寿司との付き合い方について書いていきます。
妊娠中に寿司は食べて大丈夫なのか?
まず一番気になるのは、妊娠中にお寿司やお刺身などの生魚を食べて本当に大丈夫なのかと言うことですよね?
これについては、鮮度や保存状態が良い物を適量食べるなら、基本的には妊娠中でも食べて大丈夫です。
実際に私も3回の妊娠中、お寿司を食べたことは何度もあります。
ですがそれによって、例えば食中毒になったり何か赤ちゃんに影響が出たりすることはなかったです。
ただ、お寿司やお刺身は生ものなので、妊娠中であろうとなかろうと食中毒などのリスクはゼロではありません。
私が自分の妊娠中は大丈夫だったというのも結果論で、あなたの安全を絶対に保証できる理由にはなりません。
また妊婦さんが食中毒になった場合は、その原因菌の種類によっては妊娠に影響する場合があるのも事実です。
なので食中毒のリスクを完全に避けたいのであれば、妊娠中は生ものは避けた方が安全は安全です。
ただ妊娠中に限らず普段の生活の中で、お寿司を食べて食中毒になった経験がある人って、そんなに多くはないんじゃないでしょうか。
私自身は、今までの人生で一度もありません。
なので鮮度や保存状態の良い物であれば、過剰に食中毒の心配をしなくても大丈夫なんじゃないかと、個人的には考えています。
妊娠期間は長いので、その間ずっと全ての生ものを食べないでいるというのも大変かなと思いますしね。
ちなみに私は、まだ妊娠初期のつわりがひどい頃に、普通の白米は無理だけど寿司なら食べられるということがありました。
ひどい吐きづわりで食べられる物が限られている中で、吐かずに食べられるお寿司の存在は有り難かったです。
私と同じように、つわり中でもお寿司なら食べられそうと感じている妊婦さんもいるはずです。
なので妊娠中にお寿司を食べたくなったら、この後で説明する注意点をふまえた上で、無理に我慢しすぎず妊娠中も好きな食事を楽しんでいいんじゃないでしょうか。
妊娠中に寿司がダメと言われる理由
ではここからは、妊娠中にお寿司やお刺身などの生魚がダメと言われる理由を具体的に書いていきますね。
妊娠中にお寿司は良くないと言われる理由は主に
・食中毒の危険性
・水銀などの有害物質を摂取する危険性
・栄養のかたより
の3つです。
食中毒のリスク
生ものを食べることによる食中毒のリスクは、妊婦さんに限らず誰にでもあります。
ただ妊娠中は薬の使用が制限されたり、下痢によって子宮収縮が引き起こされる可能性もゼロではありません。
また食中毒の原因菌のひとつであるリステリア菌は、流産や早産、最悪の場合は死産にいたる原因になることがあります。
なので妊婦さんは、妊娠していない人よりも食中毒に気をつけた方が安全なわけです。
ではさらに詳しく、食中毒の種類と注意点を見ていきましょう。
リステリア菌
先ほども書いたとおり、妊婦さんがリステリア菌による食中毒になると、胎盤を通して胎児にも感染する可能性があり、流産や早産、死産の原因となることがあります。
リステリア菌は生の魚介類の他にも、スモークサーモンや明太子などの魚介加工品、生ハムなどの食肉加工品、加熱殺菌していないナチュラルチーズなどで検出されることがあります。
リステリア菌は低温下でもゆっくり増殖することができるので、たとえ冷蔵庫の中でも上記の食品を消費期限が過ぎるまで長期保存していると、リステリア菌に感染する可能性があります。
なのでお寿司や上記のような食品は、買ったらなるべく早く食べきるようにすると安心です。
リステリア菌に感染した場合、発熱や頭痛、嘔吐などの症状が出ます。
ただ国内で流通している食品からリステリア菌が実際に検出される割合は低いので、過剰に心配する必要はないでしょう。
実際に私はリステリア菌のリスクを知らずに、妊娠中によく明太子を食べていたのですが、食中毒になることはありませんでした。
その時の経験談はコチラ
↓
わたし妊娠中も明太子食べてました(汗)。注意すべき食材だったなんて・・・
またリステリア菌は熱に弱いので、心配な食材はしっかり加熱して食べれば大丈夫ですよ。
腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオは海水や海産の魚介類にいる菌です。
生の魚介類を調理・加工する過程で手や調理器具が腸炎ビブリオに汚染され、そこから二次汚染された食品を食べることで感染することがあります。
症状は腹痛・下痢・嘔吐・発熱などがあります。
腸炎ビブリオは10℃以下では増殖しにくいので、お寿司を食べる際は保存状態に気をつけましょう。
また熱に弱いので、加熱すれば感染するリスクはありません。
アニサキス
アニサキスは魚介類に寄生する寄生虫です。
アニサキスの幼虫が寄生している魚介類を生で食べると、その幼虫が人の胃や腸の壁に入り込んで激痛を引き起こします。
激しい腹痛や下腹部痛の他に、吐き気なども引き起こします。
私自身はアニサキスに感染したことはありませんが、経験者の感想では本当にすごい激痛がするそうですね・・・
アニサキスが寄生しやすい魚の種類は
アジ・サバ・サケ・サンマ・カツオ・イワシ・イカ
などです。
日本国内で一年に発生するアニサキス症は2000~3000件程度だと推定されています。
なので妊娠中にお寿司を食べてアニサキスに感染する可能性を、過剰に心配することはないでしょう。
ただ感染するリスクはゼロではないので、アニサキスへの感染が恐い場合は、妊娠中は上記の種類の魚を生で食べるのは避けた方が安心ですね。
アニサキス症は-20℃以下で24時間以上の冷凍処理、または中心部までしっかり加熱することで感染を防ぐことができます。
水銀を摂取してしまうリスク
妊娠中はマグロなどの魚は控えた方がいいと聞いたことがる人もいるかと思います。
それはなぜかというと、マグロのような大型魚類には、小さい魚より水銀が多く含まれている可能性があるからです。
水銀は自然界に一定量存在しており、魚の体内には水銀が蓄積されています。
そして食物連鎖の上位にいる大型の魚の方が、より多くの水銀を体内に蓄積しています。
といっても、常識の範囲内の量を食べる分には、健康への影響は心配しなくて大丈夫だそうです。
魚を食べることで水銀が体内に入っても、通常は徐々に体の外へ排出されていくからです。
ただ妊娠中に水銀を摂取すると、胎盤を通して赤ちゃんにも水銀が届いてしまいます。
そして赤ちゃんは体外へ水銀を排出することができないので、大人より水銀の影響を受けやすいのです。
といっても国が推奨している摂取量よりかなり多い量を食べ続けたとしても、水銀が赤ちゃんに及ぼす影響は、音への反応が1/1000秒以下のレベルで遅れる可能性があるというものです。
なので魚を食べることによる水銀の摂取を過剰に心配する必要はないですが、やはり妊娠中はなるべく有害な物質は体に取り入れたくないですよね。
水銀が含まれている魚としては
クロマグロ・メバチマグロ・メカジキ・キンメダイ
などが挙げられ、妊婦さんは1回約80gを週に1回までの摂取が推奨されています。
上記の魚介類よりは少なめですが
ミナミマグロ・マカジキ・キダイ・クロムツ・ユメカサゴ
などにも水銀が含まれていて、妊婦さんは1回約80gを週に2回までの摂取が推奨されています。
ちなみに寿司1貫に乗っている魚のネタの重量は平均して15g程度らしいので、上記の魚のネタであれば1回の食事で5~6貫程度までなら食べて大丈夫ということになります。
栄養面の心配
妊娠中は栄養バランスの良い食事をすることが大切と言われます。
栄養バランスの面から見た場合、お寿司は野菜不足になりがちです。
またお寿司は塩分と糖分と脂肪が多い食事になります。
酢飯には塩と砂糖が使われていますし、醤油をつけて食べるので、醤油からも塩分を摂取します。
ガリは酢と砂糖と塩でつけてあるので、ここでも塩分と糖分を摂取します。
そしてトロやサーモンなど寿司ネタには、脂質が多く含まれています。
またお寿司は、炭水化物の摂取量が多くなりがちです。
妊娠中に塩分を過剰に摂取することは、妊娠高血圧症候群などの原因となり得ます。
なので妊娠中にお寿司を楽しむときは、食べ過ぎに気をつけて野菜なども一緒に食べるようにするといいですね。
適切な量の目安としては、1回の食事で10貫程度となります。
また寿司ネタの一つにウナギがありますが、ウナギにはビタミンAが豊富に含まれています。
妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、赤ちゃんの器官形成に異常が起こる可能性が高くなるそうです。
なのでお寿司に限らず妊娠中にウナギを食べるときには、食べ過ぎに注意してくださいね。
ただビタミンAは摂取量が少な過ぎても赤ちゃんに良くない影響があるので、必要以上にビタミンAを含む食材を避けることはありませんよ。
妊娠中に寿司を食べるときに気をつけること
これまで説明してきたように、妊娠中にお寿司や刺身などの生魚や魚介類を食べることには、少なからずリスクがあります。
特に気をつけたいのはやはり食中毒ですが、妊娠中の食中毒のリスクを減らすためには、以下のことに気をつけましょう。
・生ものは鮮度の良さそうな物を購入する
・買ってきた生ものはすぐに冷蔵庫に入れる
・生ものを購入後はなるべく早めに食べきる
・心配な食材は加熱処理してから食べる
・回転寿司ではレーンで回っているものではなく、個別に注文した物を食べる
私自身も普段から以上のことに気をつけているおかげか、妊娠中に限らずお寿司やお刺身でお腹の調子が悪くなった経験はありません。
少しの注意で食中毒のリスクは減らせるので、是非気をつけてお寿司を楽しんでくださいね。
妊娠中でも安全な寿司ネタは?
鮮度や保存状態や魚種に気をつければ、妊娠中でもお寿司を食べて基本的には大丈夫です。
ですが食中毒のリスクを限りなくゼロに近づけるなら、やはり生魚は食べない方が安心です。
なのでお寿司のネタも、生ものではなく加熱されているネタを選ぶと安心です。
例としては
●玉子焼き・・・中まで加熱されているので安心です。タンパク質をしっかり摂取できるのも嬉しいです。
●納豆巻き・・・納豆は製造過程で加熱されているので大丈夫です。タンパク質が豊富ですし、発酵食品なので腸内環境にも良いですね。
●いなり寿司・・・いなり寿司は生の食材が使われていないので、安心して食べられます。
●ツナマヨ・・・ツナ缶にはマグロが使われていますが、マグロの中でも水銀に気をつけた方が良いものと大丈夫なものがあります。
国の指針で、ツナ缶は摂取量を気にせず食べて大丈夫とされているので、安心して食べてくださいね。
●むし海老・・・生の海老は避けた方がいいですが、むし海老は加熱してあるので大丈夫です。
●むしだこ・・・むし海老と同様にむしだこも加熱してあるので大丈夫です。ただ寿司ネタのたこは生の物もあるので、確認してから食べるようにしましょう。
●加熱した肉のネタ・・・回転寿司はメニューが豊富なので、お肉系の寿司ネタもありますよね。カルビ焼き肉やハンバーグなど、しっかり加熱してあるお肉のネタであれば、妊娠中でも安心して食べられます。
まとめ
妊娠中に限らず、生ものを食べる際には少なからず食中毒のリスクがあります。
妊娠中にお寿司や刺身などの生魚を食べたい場合は、そのリスクを理解した上で、鮮度や保存状態の良い物を食べるようにしましょう。
またお寿司を食べる際は、寿司ネタの種類や食べ過ぎに気をつけてくださいね。
★妊娠中はお寿司の他にも、食べていいのか気になる食べ物って色々ありますよね。
妊娠中に食べてOKなのか悩む食べ物についてはコチラにまとめてあるので、良かったら合わせて読んでみてくださいね。
→ 妊娠中に食べていいのか気になる食べ物について実体験をまとめました!
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