こんにちは!
男・女・女の3兄妹を育てているユズ子といいます。
妊娠中は生卵を避けたほうが良いという話を聞いて、困っている妊婦さんいませんか~?
例えば卵かけご飯とかすき焼きにつける生卵とか、妊娠中でも生卵食べたい場面ってけっこうありますよね。
そこで今日は、妊娠中に生卵は食べて大丈夫なのかについて、自分自身の妊娠中の話を織り交ぜながら書いていきます。
すでに生卵を食べてしまってどうしようと不安に感じている妊婦さんも、是非読んでくださいね~。
妊娠中に生卵は食べて大丈夫?
まず最初に、生卵は妊娠中は避けたほうが良いと言われますが、絶対に食べてはダメというわけではありません。
例えばアルコールのように、妊娠中は厳禁という食材ではないのです。
なのであなたが今まさに「妊娠中に生卵を食べてしまったけど大丈夫かしら・・・」と不安に感じているなら、過度に心配する必要はありません。
妊娠中に生卵を食べたとしても、ただちにお腹の赤ちゃんや母体に悪影響だ出るとかいうことはありませんからね。
実際に私も妊娠中に、生卵を食べたりしてました。
すき焼きは生卵につけて食べていたし、カレーや牛丼やうどんに生卵を落として食べることもあったし、卵かけご飯も食べたりしていました。
もちろん妊娠中は生卵を避けた方が良いということは知っていたので、頻度は多くなかったですがね。
それと、生卵を食べる際に気をつけるべきことは、きちんと気をつけていました(これについては後で詳しく説明しています)。
結果、妊娠中に生卵を食べたことで体調を崩すことはなかったです。
ただ生卵を食べることにはリスクがあるのは事実で、そのリスクをなるべく無くすために、妊娠中は生卵は食べてはダメと言われるのです。
なので私は結果的に大丈夫だったけど、だからといって誰もが妊娠中に生卵を食べても大丈夫という保証にはなりません。
結局は、自分自身がそのリスクを理解して、食べるか食べないかの判断をするしかないんですよね。
ということで、まずは生卵を食べることによるリスクについて、具体的に見ていきましょう。
妊娠中に生卵は避けた方が良い理由
妊娠中に生卵を避けた方が良いと言われる理由は、食中毒のリスクを避けるためです。
サルモネラ菌という名前を聞いたことがある人も多いと思いますが、卵はサルモネラ菌による食中毒の原因となる食材の一つです。
サルモネラ菌に感染している親鶏が産んだ卵は、卵の殻や中身が菌で汚染されてしまいます。
サルモネラ菌は加熱すれば死滅するので(中心温度が75℃以上の状態で1分以上の加熱)、加熱調理されている卵はサルモネラ菌の心配はありません。
ですが生卵や加熱が不十分な温泉卵や半熟卵は、食べるとサルモネラ菌に感染するリスクがあるのです。
自家製のマヨネーズや卵を使ったドレッシングなんかにも注意が必要です。
サルモネラ菌に感染するリスクは誰にでもありますが、妊婦さんは免疫力が低下しているので感染リスクが高いそうです。
また妊婦さんがサルモネラ菌に感染すると重症化しやすいことから、厚生労働省が注意喚起をしています。
妊娠中は薬の使用なども制限されるので、まずは感染予防が第一となり、そのため妊娠中は生卵は避けた方がいいとなっているわけです。
ただ日本は衛生環境が整っているので、卵が原因でサルモネラ菌に感染する確率は、実際はそう高くはありません。
厚生労働省の統計によると、例えば平成30年では、サルモネラ菌による食中毒の患者数は年間で640人だそうです。
また、その中でも卵が原因による患者数は、39人となっています。
ちなみにサルモネラ菌は自然界に広く存在する菌なので、生卵以外でも、生肉や生魚、生野菜など、加熱せずに食べる食材には少なからず感染のリスクがあります。
このように生卵を食べたからといって必ずサルモネラ菌に感染するわけではありませんが、リスクを限りなく減らすには、妊娠中は加熱した食材を食べた方が安心でしょう。
サルモネラ菌による食中毒の症状
サルモネラ菌の潜伏期間は8~48時間程度で、激しい腹痛や嘔吐、水様性下痢などが主な症状です。
重症化すると、脱水症状や意識障害・痙攣などの中枢神経症状が現われます。
治療は、対症療法が主となっています。
お腹の赤ちゃんへの影響は?
今のところ母体がサルモネラ菌に感染しても、胎児に直接的に影響が出るという報告はないそうです。
ただ、サルモネラ菌に感染すると妊婦は重症化しやすいといわれています。
重症化すると食事が摂れなかったり、激しい腹痛や下痢によって子宮収縮が起きる可能性があります。
こういったリスクを限りなくゼロにするために、妊娠中は生卵を含む生ものは避けることが推奨されています。
あと、生まれてくる赤ちゃんの食物アレルギーを予防するために、妊娠中からアレルギーの原因となりやすい食材を避けるという考え方があるそうです。
卵は代表的な食物アレルギーの原因物質ですよね。
ですが医学的には、妊娠中や授乳中に特定の食べ物をさけても、赤ちゃんの食物アレルギーの予防に効果はないとされています。
なので赤ちゃんのアレルギーが心配だからといって、妊娠中に卵を完全に避けるようなことはやめましょう。
むしろ卵は栄養豊富な食材なので、食事に上手に取り入れて、妊娠中の食事バランスをアップしましょう。
妊娠中に生卵を食べるときの注意点
サルモネラ菌のリスクを知った上で、妊娠中に生卵を食べるかどうかは人それぞれでしょう。
ただ、もし生卵を食べるなら、なるべくリスクは減らすようにしたいですよね。
なので生卵を食べるときには、以下のことに気をつけてくださいね。
●買ってきた卵はすぐに冷蔵庫に入れる(サルモネラ菌は10℃以下では増殖しにくい)
●ひび割れている卵は生で食べない
●生で食べる場合は、必ず賞味期限内で(新鮮なものほどリスクは下がる)
●食べる直前に冷蔵庫から出す(常温だとサルモネラ菌が増殖しやすい)
●卵を割ったらすぐ食べる(卵白と卵黄が混じると菌が増殖しやすくなる)
●生卵を触った手はすぐ洗う(手を介したサルモネラ菌の二次汚染を予防)
●生卵が付いた調理器具や食器はよく洗う(生卵を割ったボウルを洗わずに、そのままポテトサラダ作りに利用して、食中毒が発生した事例が過去にあるそうです)
また、卵の種類に気をつけて買うのも一つの手です。
鶏卵のサルモネラ菌対策の一つとして、ワクチン接種があります。
親鶏にサルモネラ菌のワクチンを摂取して、卵のサルモネラ菌汚染を防ぐという方法です。
国内で流通する卵の約5割は、ワクチン接種された鶏が産んだものだそうです。
ただワクチン接種された親鶏の卵かどうかの表示義務はないため、卵のパッケージを見ても分からない場合が多いです。
ですがパッケージに表示している商品ももちろんあって、私もたまにスーパーで見かけます。
そして見つけたときは、その卵を買うようにしています。
表示がない卵であってもサルモネラ菌の感染リスクはそこまでないとは分かっていますが、しっかり表示されている商品の方が気持ち的に安心して食べられる気がするので(笑)。
少なくとも私が今まで買った商品では、ワクチン接種された鶏の卵だからといって、特に値段が高いということはなかったです。
ただワクチン接種した鶏の卵だからといって、サルモネラ菌のリスクが完全になくなるわけではないそうです。
なので生で食べる場合は、先ほど説明した対策にしっかり気をつけてくださいね。
妊娠中は卵は何個までOK?
妊娠中はお腹の赤ちゃんのために、栄養のある食事をバランス良く食べたいですよね。
卵はタンパク質と脂質が豊富で、リンやカルシウム、鉄分や各種ビタミンなども含まれています。
その栄養価の高さから、完全栄養食品なんて言われたりします。
なので生にしろ加熱するにしろ、卵は妊娠中の食事に上手に取り入れたい食材です。
ですが一方で、卵は1日に1個までなんて話もきいたことありませんか?
この話から、卵は食べ過ぎない方が良い食材というイメージを持っている人も少なくないでしょう。
ですがこの話は、実は一昔前のことで、今は1日に2個以上卵を食べても問題ないとされています。
昔は動脈硬化の原因となるコレステロールを摂りすぎないように、コレステロールが豊富な卵は食べ過ぎない方がいいと考えられていました。
ですが統計的に、1日に卵を2個以上食べる人とそうでない人の間に、死亡率の差がないことが明らかになったそうです。
なので現在は、厚生労働省が出している「日本人の食事摂取基準」において、卵は1日1個までという基準はなくなっています。
だからといって、毎日のように過剰に何個も食べ続けるのは良くないでしょうけど(^^;)
卵を何個も食べた日があれば次の日は食べないようにするなどして、週単位などで調節しながら食事に卵を取り入れるといいと思いますよ。
まとめ
妊娠中に生卵を食べることは、絶対にダメというわけではありません。
ただサルモネラ菌による食中毒のリスクがあるので、生卵を食べるときには鮮度や保存状態に気をつけましょう。
しっかり加熱すれば、サルモネラ菌の心配はありませんよ。
卵は栄養価の高い食材なので、妊娠中の食事に上手に取り入れてくださいね。
★妊娠中は生卵の他にも、食べていいのか気になる食べ物って色々ありますよね。
妊娠中に食べてOKなのか悩む食べ物についてはコチラにまとめてあるので、良かったら合わせて読んでみてくださいね。
→ 妊娠中に食べていいのか気になる食べ物について実体験をまとめました!
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